私は詩人にはなれない
2006年6月22日 雑記 多分私は詩人にはなれない
手なぐさめにおさまりのいい言葉を並べ
自分にスポットとしてあてるだけなら
あるいはどこにもいかない子供の癇癪をぶつけるように
悲劇のヒロイズムにひたるだけなら
私は詩人になれたかもしれない。
あるいは天賦の才でもって行きをするように詩を書ける人なら
けれどそうではなかった。
詩を書くために 私の手が掬うものは
涙、絶望、そして痛みだった。
それらは私の生から切り離せない物だ
しかし寄り添い、息づき、ともに歩いていくものだ。
断じて抜き出し、えぐり取り、刻み、これみよがしにさらすべきものではない。
私の人生のファムファタールは
もっと他にある。
暗闇の中で膝をつき呟く。
もはや嘘しかない。
舞台に立って耳をふさぎながら叫ぶ。
もはや嘘しかない!
ひびの入った氷の上に立ち
太陽の落ちる日を待つ私達
臓物を汚し血を汚し
食することもない生きものに手を掛ける私達
本当のことはいつもかなしい。
ようやく今ここにペンをもった。
形無い言葉で夢を描く術を知った。
なのに私の詩はいつも 本当のことしか紡げない。
だから私は詩人にはなれない
願わくば
もっと光ある夢を
そしていつか、輝かんばかりの嘘を!
手なぐさめにおさまりのいい言葉を並べ
自分にスポットとしてあてるだけなら
あるいはどこにもいかない子供の癇癪をぶつけるように
悲劇のヒロイズムにひたるだけなら
私は詩人になれたかもしれない。
あるいは天賦の才でもって行きをするように詩を書ける人なら
けれどそうではなかった。
詩を書くために 私の手が掬うものは
涙、絶望、そして痛みだった。
それらは私の生から切り離せない物だ
しかし寄り添い、息づき、ともに歩いていくものだ。
断じて抜き出し、えぐり取り、刻み、これみよがしにさらすべきものではない。
私の人生のファムファタールは
もっと他にある。
暗闇の中で膝をつき呟く。
もはや嘘しかない。
舞台に立って耳をふさぎながら叫ぶ。
もはや嘘しかない!
ひびの入った氷の上に立ち
太陽の落ちる日を待つ私達
臓物を汚し血を汚し
食することもない生きものに手を掛ける私達
本当のことはいつもかなしい。
ようやく今ここにペンをもった。
形無い言葉で夢を描く術を知った。
なのに私の詩はいつも 本当のことしか紡げない。
だから私は詩人にはなれない
願わくば
もっと光ある夢を
そしていつか、輝かんばかりの嘘を!
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